放送日:2018年8月10日

「ダイニング照明 その2」

 前回より、ダイニングの照明についてお伝えしております。
主に家族が気持ちよく食事をする空間として使用されるダイニングですが、家事や作業、また最近ではお子さんの勉強スペースに使われ、食事以外にも様々な用途に対応可能な空間として、多様性のある快適な雰囲気づくりが求められています。そして、それら様々な用途に応じた適切な空間づくりに照明の役割は大きくなっております。
 前回は、最近利用者も多く人気のあるダイニング照明として、天井からコードなどで光源を吊り下げて照らすタイプの照明器具、ペンダント照明のお話をさせて頂きましたが、お住まいによってダイニングの形、仕様なども様々です。その為、ペンダント照明が合わない場合もあります。その際は、ペンダント照明以外の器具も検討されても良いと思います。そこで今回は、ペンダント照明以外のダイニング照明についていくつかの種類や方法など考えてみたいと思います。

 例えば、天井に直に取付ける照明器具でいえば、シーリングライトとダウンライトになります。シーリングライトは光を集中させたり陰影を創り出したりと、空間にメリハリや変化をもたらすペンダントライトのような意匠性はありませんが、空間全体を均一に明るくする事を得意とし汎用性の高い器具になります。天井に直に設置する為、様々な作業を行う際も邪魔になることはなく色んな用途に使えます。
 またテーブルのレイアウトをときどき変更したい場合には、おすすめの器具になるでしょう。しかし、照らし方が単調で多様性を持つダイニングに使う器具としては少し面白みに欠けるかもしれません。そこでご提案として、他の照明器具と併用して使ったり、今シーリングライトのなかには、稼働型のスポットライトと一緒になったものや、ペンダントのように下げて使えるものなど、高機能な商品もありますので、それらを使いスポットのような光を加えて料理に艶感を出したり、照度を落とし光を集中させることでバーのような雰囲気を愉しんだりと、光の変化を楽しんでみても良いでしょう。

 次にダウンライトを使う方法ですが、ダウンライトは器具のデザインというよりは天井からの光そのものを楽しむといった感じです。設置する時に天井に埋め込むことで、他の器具に比べインテリアに影響も少なく、空間をスッキリと広々と見せたい場合に有効な器具になります。光の出方も全般的に広がるものから、スポットライトのように狭いものまであり、今では調光調色はもちろん、壁スイッチの簡単操作で配光を広くしたり、狭くしたりできる多機能なものも出ているので、一度カタログなど見てお部屋や用途に合わせて器具を選択されるのも良いかと思います。しかし、天井に穴を空けて設置する為、一度取付けると変更が効きません。その為、光のズレが起こらないようにダイニングの使い方やテーブルの形・大きさなどに合わせ、配線計画の段階から器具や設置位置を入念に検討する必要があります。

 他には、床に置いて使用するフロアスタンドライトなどがあります。中でもリフレクター型といって大きく長い支柱が折れてテーブルの上にセードに覆われた光源を下げて使うものや、支柱がアーチのようになってテーブルを照らすものなどあります。これら大型のスタンドライトはコードの届く位置にコンセントがあれば、どこでも使え自由度も高いことがメリットといえます。また、デザイン性に優れたものもかなり多くダイニング空間をオシャレな雰囲気にみせるには抜群な器具です。しかし、着座した目線よりも高い位置から光源を下げる為、器具自体も大きくなり、ある程度の広さと天井高さが求められるのが難点です。

 このようにペンダント照明以外にもダイニング照明として使える器具はいくつもあります。しかし、それぞれに長所や短所はありますので、配線レールを使い固定型の器具の照らし方に自由度をもたらしたり、時間帯や用途に応じて調光調色機能を活かしてみたり、2種類以上の器具や配光を使うなどし、ダイニングに光の多様性をもたせることで、日々の生活もより豊かに楽しく過ごせることと思います。

 100点満点の照明器具はありません。まずは各々の生活に合った照明方法を創造することで、お好みの100点満点となる「あかり」を探してみることをお奨めします。