放送日:2018年8月3日

「ダイニング照明 その1」

 ご自宅で、主に家族が気持ちよく食事をする空間として使用されるダイニングですが、食事以外にも、家事や作業、また最近ではお子さんの勉強スペースに使われる事も多いようで、様々な用途に対応するべく、多様性のある快適な雰囲気づくりを果たす照明の役割は大きいといえます。

 皆さんのご自宅で使われているダイニングの照明はどのようなタイプでしょうか?

 一言でダイニング照明といっても、部屋の形や家具の配置、内装仕上げ、また仕様などによっても適切な照明方法は変わります。
そこで、今回から多様性の高いダイニングの照明方法について考えていきたいと思います。
 今、ダイニングの照明といえばペンダント照明が人気です。食卓の上を彩る大きなセードのものや、小型のペンダントを一列に2~3灯並べ空間にリズムを持つものと、人の目線に入りやすいこともありデザインや種類も豊富で、様々なインテリアの仕様に合わせやすいところがペンダント照明の人気の一つといえます。いま新築や改装、照明の取換えなどを検討されている方で、食卓にペンダント照明を希望される方も多くいらっしゃることと思います。
 しかしながら、このペンダント照明も照明方法を間違えて不適切に設置してしまうと困ったことになってしまいます。

 斑なく均一に照らせるようにテーブルの中央上部の天井に取付けるのがペンダント照明の基本となるのですが、例えば、テーブルのレイアウトを時々に変える使い方をされていたり、天井を上げたことで天井裏に梁があり思った場所に取付けることができないなど、様々な理由でテーブル中央からズレて使用した場合、座る場所によって陰影が変わり使い辛くなったり、インテリアと調和させ選定したはずが意匠性を崩す結果となり得ます。
 そうならない為にも、ペンダント照明を使用する際は、このような状態にならぬようにデザイン性だけではなくテーブルの設置位置や寸法、使い方を十分に考慮した器具の選定を行う必要があります。
 また、使い方においても様々な家事作業、お子さんの勉強など食事以外の使い方をされる場合は、設置位置だけでなく明るさや光色、配光などにも気を配りたいものです。

 現在、生活スタイルの変化、多様性の高さに合わせ、デザイン性とともに多種多様な仕様や機能を持ったペンダント照明が増えておりますので、各々のご家庭合ったペンダント照明を探してみてはいかがでしょう。