放送日:2018年8月17日

「LED照明で楽しく節電 その1」

 今年は猛暑が続いたこともあり例年に比べても、エアコンなどを使う機会も多かったように感じます。そうなると気になるのは電気代ですよね。
 過去に資源エネルギー庁が行った世帯あたりの電気使用量を試算した調査によると、家庭で消費する電力量で最も多いのは電気冷蔵庫で14.2%、そして2位が照明器具で13.4%となっています。気になるエアコンはというと3位のテレビ8.9%に次いで4位で7.4%という意外な調査結果となっています。
 現在ではこの調査が行われた数年前に比べ、LED照明の普及率も上がり、家庭用エアコンの品質向上などもあり、若干統計も変化しているでしょうが、世帯あたりの電気使用量の中で照明器具の割合が高いことは変わらないでしょう。1位の電気冷蔵庫は、コンセントを抜くことがなく無駄な開け閉めを控えたとしても、節電するのは難しいと思います。その点、照明器具は考え方や使い方次第で、まだまだ消費電力を減らせる可能性があります。
 そこで今回は、生活を楽しみながら照明器具で少し賢く節電する方法をお伝えできればと思います。

 皆さんのご家庭でも、従来のランプからLED電球に付替えられたり、LEDの照明器具に付替えられたりと、すでに照明器具のLED化を行って節電されている方も多いと思われますが、LED照明は使い方に幅を持たせ、上手く使用することで、さらに節電できる可能性の高い電気機器といえます。
 
 他の家電製品のようにon/offといった単に機能的に割り切る節電方法と違い、ただ照明を点けたり消したりするだけではなく、例えば、子供が起きている時間は、家族団欒の明かりとして部屋全体を明るくしていたとしても、いざ子供が寝る少し前からは大人の時間の明かりとして、少し照明を落とし柔らかい電球色のあかりにすることで、大人の時間を演出し子供も自然と眠りにつき、その後、ご夫婦で大人の時間を楽しむ雰囲気づくりをするといった楽しみ方もできます。
 子供も大人も寝る直前まで昼間のように明るい光環境の中にいると脳も休まらず良い睡眠は得られません。夜間は夜間のあかりとして、光の色を夕日や炎のように赤みを帯びた電球色に切り替え、適度に明るさを落とした光環境とすることで、健康的にも優位に働き、さらに生活時間の流れに合わせて照明器具の照度を落とすことで大幅な節電にも繋がることになります。