放送日:2016年9月2日

「ひらめき電球」

 皆さん中でも、よくTV番組の中やアニメ、イラストなど様々な所で、う~ん・・・と何かを考え悩んだ末に・・・
 「ピカーン!」「閃いた!」ってアイデアが浮かんだ時に、頭上に現れた電球が光る表現を一度は見たことあると思います。
 この頭上で光る電球の表現や描写は、「ひらめき電球」「ひらめきマーク」なんて言われ、英語ではIdea Bulb(アイデア バルブ)なんて言葉になっているくらい、昔から、電球といえば、ひらめきやアイデアの象徴であるかのように世界中で使われる表現になっています。しかしなぜ「電球」が使われるようになったのでしょうか?気になるところです。
そこで、今回はこの「ひらめき電球」について考えてみたいと思います。

 この「閃き」って言葉を調べると、“一瞬鋭く光ること”、“すばらしい考えなどが瞬間的に思い浮かぶこと”といった意味になるようですが・・・
 そもそも「電球」の他にも、同じように光を放つものでいえば「ろうそく」や「たいまつ」などの火の光、また、太陽の光なんかも昔からあるのに、なぜ?「電球」になったのでしょうか? また、いつ頃から使われるようになったのか?

 諸説あるようですが、1920年代に“Felix the Cat”ってアメリカのアニメの中で使われたのが最初らしいです。今ではフーセンガムでおなじみの黒猫のキャラクターです。
 1920年代といえば100年程前になりますから、大分昔です。
 そして「電球」といえば、忘れてはいけないのが130年以上前に竹をフィラメントに取入れ長時間点灯を可能にし実用化させた発明王トーマス・エジソンが有名ですが、エジソンを撮影した当時の写真や描かれたイラストを見てみると、白熱電球と並んだ写真やイラストが多くあることがわかります。当時の新聞・雑誌でたくさんの人が見ていたことでしょう・・・“Felix the Cat”の作者も見ていたのかも・・・。
 また、エジソンが残した「天才とは1%のひらめきと、99%の努力である」なんて有名な言葉があります。
 これらから推測するに、当時から他にも閃きを具現化する表現はあったかもしれませんが、ひらめき=発明王エジソンと電球といった連想が元になって、アイデアが閃く様を頭上の電球が光ることで表現することは、ごく自然な流れであったかもしれませんね
 現在、白熱電球は、ほとんどのメーカーで生産中止となっていますが、この「ひらめき電球」は、今後も残っていくのでしょうか?・・・