放送日:2022年2月18日

「ローボルトライトって何?」

 日本の一般的な住宅では、広い庭園のようなお庭をもつことは難しい事かもしれませんが、限られた空間でも工夫次第で、恰好良く見せることは可能になります。その方法のひとつとして、夜間、お庭やご自宅を照らし出すエクステリア(屋外)照明があります。
 庭を照明することで、室内と屋外に繋がりを持たせ、空間に奥行きを感じ広がりが生まれます。また、庭と言えるほどのスペースがなくても、例えば一本の樹木を照明するだけで、夜間の印象もガラッと変わり、お庭を見ながら楽しんだりもできると思います。
 皆さんの中にも、ご自宅のお庭に照明を取り付けて照らしてみたいと検討されている方、出来たら自分でやってみたいなとお考えの方もいらっしゃると思います。そこで今回は、夜間のご自宅を魅力的に見せ誰でも簡単にできる屋外照明のお話をしたいと思います。

 夜間、お庭やご自宅を照らし出すには、当然のことながら照明器具を設置する電気工事が必要になります。日本では一般に100/200Vを電源電圧とし点灯する照明器具が主に使われておりますが、これらは電気工事士の有資格者でなければ配線などの電気工事はできないことになっていますので、通常であれば、ご自宅で屋外照明を取付ける際は電気工事が必要となってきます。しかし、実はこの100Vの電圧を12Vの低電圧に変換させる照明を使用すると、これら電気工事の資格もいらず、外部のコンセントから電源を取るだけで、屋外照明を楽しむことができるのです。
 このような低電圧で使用する照明器具を「ローボルトライト」といいます。
この器具の最大のメリットは、電気に触れても感電の心配がなくなることで、特に雨風の影響を直接受けやすいお庭などのガーデンライトに最適な器具となります。
 しかしながら、設置する器具の仕様や数量によっては、使用するW数も異なりますので、外部コンセントの100V電源と照明器具の中間に、W容量に合わせたトランス(変圧器)の選定が必要になり、器具を設置する場所や距離に合わせ、附属のコードや専用部品も必要となってくることから、多少の難しさを感じられるかもしれません・・・が、昨今、DIYの流行も相まって、以前に比べても、これら「ローボルトライト」を使用したライトアップの仕方や、様々な機器の仕様や機能の情報が解りやすく入手でき、一般の方でも気軽に購入して、ご自宅のライトアップを楽しめるようになっています。一度「ローボルトライト・DIY」などと検索してみて、ワクワクしてみてはいかがでしょ?
 いざ機材と器具を用意したら、配線作業的には簡単なものなので、あとは思いのままに様々な場所に器具を置いて、いろんな角度で照らしてみたりと、恰好良く見えるポイントを探してみるだけです。
ご自宅で「あかりの演出」を楽しんでみてはいかがでしょうか。