放送日:2021年12月24日

「クリスマスのあかり」

 今年最後となる「あかりの演出」はクリスマスにちなんで、ご家族で楽しめるクリスマスイルミネーションのお話などできればと思います。
 この時期、外を出歩くと所々でクリスマスカラーに彩られた、オーナメントにツリー、また、色取り取りのイルミネーションなど多く見ることができます。大人も子供もこの時期、クリスマスが近づくにつれワクワクし、なぜかクリスマス気分にさせられます♪ 
 
 さて、クリスマスといえば、欠かせない装飾がクリスマスツリーですよね
 クリスマスツリーはオーナメントを飾るだけの場合とイルミネーションのある場合とがあり、中には「飾り付けだけで良いか」と思う方もいらっしゃると思いますが、特にお子さんのいるご家庭では、より楽しく華やかな印象を高める為には、光がチラチラ輝き、そして数種類の色ランプを用いたイルミネーションが最適ですので、ぜひクリスマスツリーの飾りにはイルミネーションの光を使って頂きたいと思うのです。ただ雰囲気創りだけではなく・・・その理由に、このイルミネーションという言葉、光の装飾の起源ともされているのが、中世の宗教改革者で有名なマルティン・ルターが考案したクリスマスツリーとされています。
 1510年、彼が礼拝の帰りに常緑樹の間からチラチラ見える星空の美しさに感動し、自分の子供にも見せてあげたいという純粋な気持ちから、小さなモミの木を家の中に持ち込み、木が燃えないよう枝の先端に星の光をイメージした小さなロウソクをいくつも灯して見せたそうで、これがクリスマスツリーのイルミネーションの起源とされています。
 実は当時の中世ヨーロッパでは、夜は悪霊が支配する時間帯と信じられていた為、子供はもとより、大人でもある時間帯からは外出が禁止されていたそうです。そんな窮屈な時代背景の中、自由に外に出て星を見ることもできない子供たちの為、クリスマスツリーに灯されたロウソクの光を使ってでも美しい星の輝きに見立てて、子供を喜ばせたいと思う父親の優しい気持ちから生まれたのが、私たちの心を今も和ませ温めてくれる、クリスマスツリーのイルミネーションの始まりになるのです。子を思う親心は今も昔も変わらないものですねw そんな思いも抱きながら、今年クリスマスツリーには本来の意味含めて、イルミネーションをご家族で楽しんで飾って頂き、聖夜の日はご家族や大切な方々と共にクリスマスの特別な光で「あかりの演出」を思い思いで楽しんで頂けたらと思います。

 今年最後の放送となりましたが、今年1年ご清聴ありがとうございました。
 皆様にとって来年も光に照らされ、希望に満ちた一年となるよう、心からお祈り申しあげます。良いお年をお迎えください。