放送日:2021年8月13日

「あかり de 衣替え」

 今年の夏は本当に暑い!家の中で冷房機器が活躍し電気代のかかる季節だなと感じます。
 そこで今回は、まだまだ続く暑い夏を乗り切るため、エアコンに頼るだけでなく、お部屋を見た目や雰囲気から涼しくする方法をいくつか紹介できればなと思います。

 さて、色には「暖色系」「寒色系」という分け方があります。「暖色系」とは赤や黄色、オレンジなど、見た目に暖かさを感じる色で、「寒色系」とは青、青緑など、見た目に涼しさや冷たさを感じる色となります。この人が本来感覚として捉える色の特性を利用して、部屋の見た目や雰囲気を変えるだけで実際に感じる温度もガラッと変えてみましょう。

 まず部屋の中でも、床・壁・天井などの内装材から、家具やカーテンなど、素材それぞれに色を持ち、その様々な色の組合せで空間の見た目を構成されています。例えば、夏の暑い時期にはカーテンやテーブルクロスやランチョンマットなど、普段、視界に入り比較的に広い面を持つ素材色を寒色系のブルーや白系の色に付け変えると、見た目にも涼しさを感じる事になり、とてもおススメな方法といえます。また逆に、寒い時期になってきたら、同じくカーテンなどの色を暖色系のものに付替える事で、見た目に温かさを感じるお部屋の雰囲気づくりに効果があります。
 しかしながら、付替えのできるカーテンとは違い、その他の色となる壁や床などの内装材や家具などは改装などしない限り安易に変えることは難しいでしょう。

 そこで、活躍するのが、それら部屋の中を照らし出す照明の「光の色」です。
 照明器具の光源の色には、大きく分けて2種類、赤みを帯びた電球色といわれる光と、昼光色や昼白色など昼の青白い光のような白色系の光の「暖色系」と「寒色系」の2種類の光色に大別されます。
この「暖色系」と「寒色系」といった温度感覚の違いのある光の色を季節や、また時間帯によって上手く使い分けることで、お部屋の雰囲気はもちろん、感覚的な室内温度もガラッと変えることが出来るのです。
最近のLED照明では、手元のリモコンで簡単に光の色を変えれるようになっており、今まで使ってこられた蛍光灯器具も、ランプを付け替えることで光の色を変えれますので、日中は特に、電球色であれば白色系に変えてみることもお勧めします。
 夜間は寝づらくなることを考慮して、電球色に戻すことを忘れずに!・・・とはいえ、こんな暑い夏の昼間は、エアコンなどの力だけでなく、寒色系の光色を使った「あかりの衣替え」を行って、見た目にも涼しげな夏を演出して過ごしてみてはいかがでしょうか