放送日:2019年9月27日

「秋の夜長にあかりのダイエット」

 秋分の日を経て「秋の夜長」という言葉もあるように、これから徐々に夜の時間が長くなっていきます。それにより夜間ご自宅で過ごす時間も増えることから、より照明が活躍する季節になっていきます。
 
 これから照明を使用する時間が増えることで、少なからず気になるのが電気代でしょう。
 過去の資源エネルギー庁発表の調べで、人世帯当たりの家庭における機器別の消費電力量の比較を見ても、消費電力の多い順で1位(14.2%)に電気冷蔵庫とあり、続いて2位(13.4%)に・・・実は照明器具が入っています。3位(8.9%)のテレビや4位(7.4%)のエアコンよりも以外にも電気を多く消費していることがわかります。
 そこで、少しでも「節電」しようとなると思いますが、では、すぐに出来そうな「照明の節電」といえば何が頭に浮かびますか?・・・すぐ頭に浮かぶものといえば、「消し忘れの無い様に注意する」また、「LED照明やLED電球への交換」などあると思います。
 これも「節電する方法」のひとつですが、その消費電力を減らすという考え方だけの「節電方法」に「明るさを減らす」という発想を少し加味することで、より効果的に節電を行いながら、さらにお部屋をオシャレにするといった節電方法があることをご存知ですか?
 そこで今回は、秋の夜長に肥満になりがちな電気代を「あかり」でオシャレにダイエットする方法をいくつかお伝えできればと思います。

 まず知っておいて頂きたいのは、日本の照度基準(机上面照度750lx)が世界的に見てもダントツに明るい設定になっていることです。(例:アメリカでは500lx)明るいことが、そのまま豊かさの象徴であった時代の名残で「明る過ぎる部屋、明る過ぎる街」に当たり前のように慣れてしまっている現実があります。省エネルギーの観点からも消費電力を抑える工夫が大切なとこは理解できると思います。それを行動に移す「あかりのダイエット」は明る過ぎる光環境を適正に見直す上でも、大切な考え方のひとつといえます。
 中でも効果的な方法のひとつに全体照明から目的にあった部分照明への転換があります。
 実際の暮らしでは、常に部屋の隅まで全て明るく照らさなくても、用途に応じて明かりを使い分け、必要な部分にだけ明るさを確保していれば、十分快適に暮らせるはずなのです。(例:ヨーロッパのホテルなど)まずはそんな発想を試してみることから始めましょう。

 天井照明に頼らない「あかりのダイエット」は単なる節電とは違い、用途に応じて適切な「あかりの量と色」を確保して使い分け、照明をインテリアのひとつと捉えることで、秋の夜長に肥満になりがちな電気代を「あかり」でオシャレにダイエットする方法です。