放送日:2019年5月31日

「続・30分以上勉強する子供のスタンド」

 今回も前回に引き続き「30分以上勉強する子供のスタンド」と題しまして、お伝えできればと思います。
 「勉強の出来る子はダイニングテーブルで勉強している」といったような情報が近年、雑誌やメディアでも多く見られる様になり、いくつかの研究機関の調査でも「小学生の3/4の子供がダイニングで勉強している」といった調査結果もあるようです。また、「親のそばで安心感を得ながら勉強する環境が子供の集中力とやる気を伸ばす」といった理由なども上げられて、実際、お子さんの勉強スペースにダイニングスペースを利用されているご家庭も多いようです。しかしながら、この様な情報を鵜呑みにして、ただダイニングテーブルで勉強をされていると、思いもよらない弊害が生じる可能性があるのです。

 まず、ダイニングスペースは元々、リラックスして食事をする為の部屋であるため、お子さんが集中して勉強するのに最適な環境であるのか?疑問が残るという点です。
 
<勉強に集中できないポイント>
・親の状態が大きく影響する。また、別の行為を行う家族の影響。
・椅子・テーブルが食事向きの寸法の為、長時間の姿正の維持が難しく→注意散漫
・食事向きな低照度・低色温度の照明により手元が暗く、長時間の勉強に向かない
・ダイニング周囲に教科書や文具などを収納するスペースがあるか?などなど

 以上のように、「ダイニングで勉強させることがいい」という情報だけを鵜呑みにすることで起きる弊害は、思っている以上にいくつもあるのです。
 だからといって、ダイニングで勉強することがいけないという訳ではありません。勉強しやすい環境に整えてあげれば良いのです。その方法のひとつが手元を照らすスタンドライトの利用になります。
 以前このコーナーでお伝えしたスタンドライトに山田照明の「Zライト」というアームスタンドライトがあります。この「Zライト」が発売された1954年当時は、小さな台座から伸びた半固定式の細い首の先に小さな白熱電球が付いたものがほとんどで、調整機能がなく照明の角度が同じ、光源も目に入りやすく、手暗がりになりやすかったりと、学習スタンドとしては質の良いものではありませんでした。その中で、初めて手元を自由自在に照らすことのできる画期的なアームスタンドライトとして誕生したのがこの「Zライト」でした。
 販売当時のキャッチコピーに「30分以上勉強する人のスタンド」とあり、30分以上継続して使っても目が疲れない点を強くアピールした。長時間視作業を行う使用者にとって最適な光環境を提供した日本で初めてのアームスタンドライトとなります。