放送日:2017年6月16日

「フロアライト その2」

 今回は、先週に引き続き「フロアライト」についてお伝えしていこうと思います。
 「フロアライト」は床や卓上などに置いて使用する照明器具の種類のひとつとなります。日本ではフロアスタンド、スタンドライトなんて呼ばれてます。フロアライトは電気工事も不要でコンセントがあれば好きな場所を照らすことができ、手元が暗い時やお部屋の雰囲気を出したい時などに、ご自宅で手軽にを楽しめる照明器具のひとつとなります。
 そこで今回は、このおススメの照明器具フロアライトについて、「あかりの観点」から種類や使い方、選ぶ際のポイントなどいろいろお伝えできればと思います。

 日本の一般的な住宅照明といえば、天井中央に取付けるシーリングライトが定番ですが、この照明器具は、お部屋全体を均等に照らすもので、全般照明といいます。これに対して「フロアライト」は、作業する手元や部屋のある部分を照らすような照明器具となり、これを部分照明といいます。全般照明と部分照明、この2つの照明方法を使い、様々な行為や時間帯に応じ効果的に組合せ、照らさなくて良い場所の光を省く事で、省エネにも繋がります。また、複数の照明の適度な陰影によって、空間にメリハリやリズムが生まれ、普段のお部屋を映画のワンシーンのようなお洒落な空間に変化させることも可能となります。

 さて「フロアライト」は、一般的な天井照明と大きく違うこと所が2つあり、それが選ぶ際に気をつけておくポイントになります。
 それは、「器具デザインの豊富さ」と「光源の高さ」です。
 床や卓上に置くことで、人の目線に入りやすい位置に設置することになります。その為、ソファやテーブルなど家具を選ぶ時と同じように、ある程度インテリアとの調和を図らないと見た目にもバランスの悪い結果となる恐れがあります。
 そして、器具のデザインも大切ですが、より重要となるのが「光源の高さ」です。「フロアライト」は器具の形や仕様によって光源の高さが大きく変わります。それら高さの違いによって、部屋の中での光のまわり方も様々に変化することになりますから、どんなに良いデザインの器具であっても、照らし方に意図を持たせないと生活の中で必要性を感じず、しばらく経つと使われなくなっていく事になります。
そうならない為、いくつかご提案しますと・・・

◆全般照明との組合せ方法(on/off、調光の活用etc)・考え方(1室多灯)
◆様々な行為・時間帯応じた、光の高さと配光の捉え方
◆演出的な観点から、素材感(器具・セードの規模)とあかるさ感(1部屋に何W相当)

以上、器具を選ぶ参考として「あかりの演出」を楽しんでいただければと思います。