放送日:2017年4月7日

「ローボルトライト」

 一般的に日本の住宅では、広い庭園のようなお庭をもつことは難しい事かもしれませんが、決められた空間の中でも工夫次第で、恰好良く見せることが可能になります。その一つの方法としてお庭などを照らし出すエクステリア照明があります。
 庭を照明することで、室内と屋外に繋がりを持たせ、空間に奥行きを感じ広がりが生まれます。それにより、これからの暖かい季節などお庭を見ながら楽しんだりもできると思います。また、庭と言えるほどのスペースがなくても、例えば一本の樹木を明るく照明するだけで、外からの印象もガラッと変えることもできます。
 皆さんの中にも、ご自宅のお庭に照明を取り付けて照らしてみたいと検討されている方、出来たら自分でやってみたいなとお考えの方もいらっしゃると思います。そこで今回は、お庭を魅力的に見せる誰でも簡単にできる屋外照明のお話をしたいと思います。

 夜間、お庭を照らし出すには、当然のことながら照明器具を設置する電気工事が付きまといます。日本では一般に100/200Vを電源電圧とし点灯する照明器具が主に使われておりますが、これらは電気工事士の有資格者でなければ配線などの電気工事はできないことになっていますので、通常であれば、ご自宅で屋外照明を取付ける際は電気工事が必要となってきます。しかしながら、実はこの100Vの電圧を12Vの低電圧に変換させる照明を使用すると、これら電気工事の資格もいらず、外部のコンセントから電源を取るだけで、屋外照明を楽しむことができます。
 このような低電圧で使用する照明器具を「ローボルトライト」といいます。この器具の最大のメリットは、電気に触れても感電の心配がなくなることで、特に雨風の影響を直接受けやすいお庭などのガーデンライトに最適な器具となります。
 LED照明の普及も伴って近年、これら「ローボルトライト」の種類や機能も増えており、一般の方でも気軽に購入して、お庭のライトアップを楽しめるようになってきました。
 自身でお庭のライトアップをご検討されている方がいらっしゃいましたら、一度「ローボルトライト」と検索してみてはいかがでしょうか

 例えば、設置する器具の数によって、使用するW数は異なりますので、外部コンセントの100V電源と照明器具の中間に、それらW容量に合わせたトランス(変圧器)の選定が必要となったり、設置距離に合わせた附属のコードや部品も必要となりますが、配線作業的には簡単なものなので、機材と器具を用意したらあとは、自分の思いのままに様々な場所に器具を置いてみたり、いろんな角度で照らしてみたりして、恰好良く見えるポイントを探してみる「あかりの演出」をご自宅で楽しんでみてはいかがでしょうか。