放送日:2017年2月17日

「ブラックライト」

 今回は青紫色の光を放つ「ブラックライト」についてお話したいと思います。
皆さんの周りにある「ブラックライト」といえば、銭湯で消毒済のブラシが置いている箱や医療施設等でスリッパなどを青紫色の光で照らしているランプになります。また、クラブなどのイベント空間や舞台照明などの演出用として、その視覚的効果を利用したものを見かけた方もいると思います。
 では、「ブラックライト」とは一体どんなライトの事をいうのでしょう? ただ青紫色の光を放つライトの事ではなく、実は「紫外線」を発するライトのことをいいます。

 紫外線と聞くと、日焼けやシミの原因になったり、長年の蓄積による皮膚ガン等の健康被害など、人体に悪い影響を及ぼすものとして、あまり良いイメージはないと思いますが、短時間の適度な紫外線は「ビタミンD」の生成を体内で促進する効果があったり、滅菌・殺菌用の光として役立ったりと使い方によっては長所の面を持つ光となります。
 主に演出用などの市販で売られている「ブラックライト」はというと紫外線量は少なく、例えば、ランプから40cm離れた場所で昼の雲空の時の紫外線量と同じくらいとなり、肉眼で直視し続けたり、至近距離で長時間当て続けない限り、人体の影響も気にする程のものではないようです。ただ、商品によって業務用のものなど、先程お伝えした殺菌作用のあるような強い紫外線量のあるランプもありますので、利用にあたっては安全上の注意が必要となります。
 この自然界に存在する光は全て「ナノメートル(nm)」という波長の単位で表記され、
 その全ての光の中で、人が目で見ることの出来る光の領域を「可視光線」といい数値で表すと、およそ380~750nmの間の波長域となります。この「可視光線」の波長域の中で低い数値付近は「青色」や「紫色」の波長となり、それよりも、さらに数値が低く波長が短くなると目に見えない紫外線の波長域となります。つまり、「ブラックライト」が放つ目に見えないはずの紫外線の光がなぜ?青紫色に見えるかというと・・・その光を構成するピーク波長は紫外線となりますが、発光する際50~100nm前後の波長も含まれる為、「可視光線」で最も紫外線に近い「青色」や「紫色」などの波長が含まれ目に見えるのです。
 従来の蛍光灯タイプの「ブラックライト」は、この前後の波長域が広いことで、商品によっては人体に影響のあるとされるUV-Bが含まれるものもあり、あまり質が良いとはいえませんでしたが、2002年に紫外線LEDが開発されて以降、この前後の波長域が狭くなったことで、商品としての幅が広く、より安全性や質の高い「LEDブラックライト」が現在市場に出回っています。