放送日:2016年1月15日

「あかりの衣替え」

 今年の冬は例年に比べ晴れたりして割と温かく感じ、このまま春を迎えてくれればいいなとあまい期待をしておりましたが、やはり1月ですね、ここ数日で急に寒くなり、ますますお部屋の中で暖房器具が活躍し電気代がかかる季節となってきたなと感じます。
 そこで今回は、これからの寒い冬を乗り切るため、電気代のかかる暖房器具に頼るだけでなく、お部屋を雰囲気から温かくする方法をいくつかご紹介できればと思います。

 部屋の見た目や雰囲気を変えるだけで実際に感じる温度もガラッと変わってきます。
 お部屋の中には壁や床などの内装材から、家具やカーテンなど様々な色があると思いますが、色には「暖色系」「寒色系」という分け方があります。
「暖色系」とは赤や黄色、オレンジなど、見た目に暖かさを感じる色で、「寒色系」は青、青緑など、見た目に寒さや冷たさを感じる色となります。
 この人が感覚として捉える色の特性を利用して、例えば、寒い時期になってきたらお部屋のカーテンの色を暖色系に付替える事で、見た目に温かさを感じるお部屋の雰囲気づくりに効果があります。また逆に、夏に近づくにつれ寒色系のブルーや白系の色に付け変える事で見た目にも涼しさを感じる事になるので、とてもおススメな方法なのですが、しかしながら、付替えのできるカーテンとは違い、その他の色となる壁や床などの内装材や家具などは改装などしない限り安易に変えることは難しいでしょう。

 そこで、活躍するのが、それら部屋の中を照らし出す「光の色」です。
 照明器具の光源の色には、大きく分けて2種類、赤みを帯びた電球色といわれる光と、昼光色や昼白色など昼の青白い光のような白色系の光の「暖色系」と「寒色系」の2種類の光色に大別されます。
 この「暖色系」と「寒色系」といった温度感覚の違いのある光の色を季節によって上手く使い分けることで、お部屋の雰囲気や温度感覚もガラッと変わる事になります。

 最近のLED照明では、手元のリモコンで簡単に光の色を変えれるようになっていますが、今まで使ってこられた蛍光灯器具も、ランプを付け替えることで光の色を変えれますので、もし、今の寒い時期、お部屋のあかりが白色の光であれば電球色に変えることをお勧めします。それら温かみを帯びた光色によって見た目の温度感覚も変わることでしょう。
 この寒い冬は、エアコンなどの暖房機器の力だけでなく、暖色系の光色を使った「あかりの衣替え」を行って、見た目も懐も暖かな冬を過ごしてみてはいかがでしょうか