放送日:2022年11月11日

「間接照明のススメ:調和する素材・色とは・・・」

 ひと昔前までは、空間演出を高める照明手法のひとつとして、様々な施設や店舗などで多く取入れられてきた「間接照明」ですが、昨今では、一般住宅においても取入れる方が増え、広く好まれている現状にあり、現在、新築や改装をご検討されている方の中でも、間接照明を取入れてみたいなと考えてらっしゃる方も少なくないと思われます。
 そこで今回は、主に住宅の中で、間接照明を取入れる際におさえておくべき2つのポイントについてお伝えできればと思います。

 「間接照明」は、照明の種類的には「建築化照明」という部類の照明になります。
 「建築化照明」とは?・・・家電量販店などによく売られている天井照明(シーリングライト)のように、部屋の内装空間が仕上がった後に取付けるような照明器具とは違い、照明器具を壁や天井に組み込み、建築物と一体化させる照明をいい、建築設計の段階から並行して計画する必要があります。その為、例えば、建築工事の仕上げの段階で、「このスペースが空いたから間接照明でも入れてみよう」などと安易な考えで「間接照明」を後付けしてしまうと、思ったような仕上がりにならなかったり、年に1、2回たまに点灯するだけの無駄な照明になったりと、失敗するケースの多い照明といえます。
 ですから、設計の段階から器具の選定、掘り込み寸法などの基本工程はもちろんですが、いかに建築意匠との調和を図るかが、  「間接照明」の成功のカギになります。中でも最も重要となるポイントのひとつが被照射面の「素材」と「色」です。

 「間接照明」は、壁や天井などの広い面に、光を当てた反射光で部屋を柔らかく照らす照明となりますが、その際、光を当てた壁や天井などの被照射面に現れる表情は、人の心を引き付け、魅力ある美しい光のグラデーションとして、様々な演出効果を生み出します。
 しかしながら、この美しい光のグラデーションも、被照射面に使う「素材」や「色」の選択を間違えると、その演出効果は半減してしまうのです。

・・・この後に適正な「素材」と「色」の選択方法をお伝えして終わります。→内容はKNBアーカイブにてご視聴可能です。