放送日:2021年6月18日

「部屋が暗いと目が悪くなる・・・?」

 20数年前に某アニメ番組を見ていた児童達が、激しい光の点滅を断続的に見たことにより、光過敏性発作が引き起こされたことで体調不良を訴え、病院に搬送されたという事件がありましたが、この事件をきっかけに、ここ数十年の間に、特にアニメ番組の冒頭なんかで「テレビを見る時は、部屋を明るくして、できるだけ画面から離れて観てください」という注意を促すテロップが見られるようになりました。
 この事件の原因の一つとなった「光過敏性発作」と呼ばれる現象とは何か・・・?

 人の目から入る光情報として使用されている色が原色、特に赤に近ければ近い程、刺激が強いと言われています。また、これらの原色の補色関係にある対の色との点滅になると刺激はより一層強くなります。つまり、色や明度差のあるような激しいフラッシングを見た時に起こりうる現象といえます。
 この対策として、放映する側も点滅のスピードを遅くしたり、フラッシュの明るさを抑える加工などを施して使用するようにしたり、テレビ自体も明度差を緩和する機能を設けたりと、ここ数十年でいくつもの対策が講じられてきました。冒頭でお伝えした「テレビを見る時は、部屋を明るくして、できるだけ画面から離れて観てください」と流れるテロップも、見ているテレビ画面と離れることで視界の中に入る画面周囲との明度差を少なくする事で刺激を緩和させるといった意図から、行われている対策のひとつといえます。
 例えば、お子さんのいるご家庭では特に、このテロップが流れる以前に暗い部屋でテレビを見せないように、照明を点けて部屋を明るくするなんて流れなっていると思いますが、「あかりの観点」から考えると、部屋を明るくするだけで本当に良いのか疑問が残ります。

 従来あったブラウン管テレビに比べ、薄型テレビは画質もかなり良くなっていますが、それと同時に明るさも倍になっていることを意識されている方は少ないのではないでしょうか? それだけ明るくなっているという事は、先ほどお伝えしました、このテロップの明度差を少なくする事で刺激を緩和させるといった意図から考えると、部屋の照明を点けるだけでは不十分といえます。そこで、幾つか方法をご提案をできればと思います。

①明るさセンサー(部屋の明るさに合わせ画面の明るさを自動調整)、画面設定etc
②夜間のテレビ観覧時の部屋の明るさに気をつける

 とにもかくにも、フラッシングだけでなく、暗い部屋でテレビやPCなど自ら発光する画面(デジタルディスプレイ)を見続けることは、決して目にも体にも優しい事とはいえません。