放送日:2020年2月14日

「2月14日は何の日」

 本日、2月14日といえば何の日でしょうか?・・・
 
 2月の2(二)と、数字の1を棒(ボぅ)に見立て、14の4をシとした語呂合わせで・・・「煮干しの日」って記念日になっています。また、1984年2月14日にイタリアで馬をモチーフにした幼児向けの乗用玩具「ロディ」が誕生したことで「ロディの日」って記念日になっていたり、他には「フンドシの日」「ネクタイの日」など様々ありますが・・・やはり本命は「チョコレート業界の陰謀が成功した日」・・「バレンタインデー」でしょう。
 
 バレンタインデーの由来は、西暦269年、兵士の自由結婚禁止条約に反対したバレンタイン司教が、時のローマ皇帝の命令で迫害により処刑させられた事への追悼の意を表したものとされており、キリスト教圏ではバレンタイン司教の記念日としてミサなどが行われるようになったようです。・・・その後、ヨーロッパ各地に広まっていくとともに由来の形を変えて、恋人たちが愛を誓い合う日になったとされています。
 日本では、女性が男性にチョコレートを贈り愛の告白をする日みたいになっていますが、
 主に欧米各国では、「愛の日」と呼ばれており、女性・男性を問わず、花・ケーキ・カードなどを贈り大切な人と過ごすのが一般的のようで、ホワイトデーなどもないようです。
 ちなみに日本でバレンタインデーにチョコレートを贈る習慣といいますか「バレンタイン商戦」という言葉が出始めたのはいつからか?・・・1958年に新宿・伊勢丹で催された「バレンタインセール」や1960年に森永製菓が「チョコレートを贈ろう」とCMを出したなど、いろいろ説があるようですが、1970年後半には女性が男性にチョコレートを贈る日として定着して、今では、チョコレートの年間売上の1~2割がこの期間に消費されるほどの国民的行事となっています。

 ところで近年、チョコレート専門店や高級チョコレート売り場が増えていると思いませんか?・・・実は、これにはLED照明の普及が多いに寄与しています。
 もともと、チョコレートは熱に弱く、高級品になればなるほど温度管理が難しい商品です。従来は、チョコレート表面の光沢や独特のカカオ色を表現するため、大量のハロゲン電球のスポットライトで展示ディスプレイを照らしていましたが、いくらショーケースに入れていてもハロゲン電球の発する熱で表面が柔らかくなる弊害があり高級チョコレートを身近に展示することが難しかったのですが、LEDという照射方向に熱を出さない光源が普及したことで、近距離からでも様々な方法で照らすことが可能となり、チョコレート独特の難しい色合いや形状にも対応できる「あかりの演出」が実現できるようになりました。
 それにより、チョコレート専門店の売り場面積も増えてきたといっても過言ではないと思われます。