放送日:2020年1月3日

「調光調色のススメ その1」

 今回より「調光調色のススメ」と題しまして、主に住宅照明で使われる「調光調色機能付き照明」の使い方や暮らしに役立てる為の考え方など、お伝えしていきたいと思います。
 一般向けの住宅照明においても普及し続けているLED照明ですが、現在、市販されています商品のほぼ100%近くがLED照明になっております。皆さんのご自宅でも従来の白熱電球や蛍光灯の照明から、LED光源の器具に取換えた方も多くいらっしゃると思います。
 このLED照明は、従来の白熱電球や蛍光灯の照明に比べ、長寿命で消費電力を抑えられる省エネ性の高さ、既存の従来ランプから簡単に取替えられるといった手軽さ、また機能性の高さなど、様々な利点を持ちます。その中でも、従来光源には不可能であった優れた特性のひとつに「調光調色機能」があります。
 光源から照射される光の量(明るさ)を変えることのできる“調光機能”については、白熱電球や専用の蛍光灯器具でも使用可能な機能でしたが、光の色を変える “調色機能”については、違う光色のランプを取換えなければ光の色を変えることができませんでした。しかし、LED照明では、ランプ交換もせずに、この2つの機能を壁付けスイッチや専用リモコン、または手元のスマートフォンによって手軽に操作できるようになりました。
 しかも、このような住宅用の照明コントロール機器は、従来に比べても安価で機能性も高いことから、今後ますます質の高い照明商品が増えていくことと思います。
 一聞、とても便利な機能で使ってみたいと思われる「調光調色機能」ですが、実際はどうなのでしょうか?
 皆さんのご自宅でも、家電量販店で気軽に購入できるLEDの天井照明に取換えられた方も多くいらっしゃると思います。購入された直後はリモコンで、光の明るさや色をいろいろ自由に変えられたと思いますが、では最近はどうでしょう?光の明るさ・色変えてます?
 おそらく、多くご家庭では、「調光調色機能」のリモコンもただ照明をon/offするリモコンになっているのでは?と思われます。 その理由としては・・・
 例えば、従来通り天井照明を全点灯しておけば、十分明るいのになぜ?わざわざ調光して暗くしなければならないのか? 照明は白い光のほうが好きだから電球色は使わない。・・・などなど、様々な理由はあると思います。つまり、いくら優れた照明機能であっても、その機能に使う人が必要性を感じなければ実際、日々の暮らしの中で継続的に照明の明るさや色を変えてみようとまではいかないのだと思われます。
 
 では、この「調光調色機能」このまま本当に使わなくても良いのでしょうか・・・?

 そこで次回は、光の本質を理解して頂きながら、お財布にも優しい「調光調色機能」の賢い使い方や考え方をご提案していきたいと思います。